CO2固定
マイクロアルジェを大量培養することによって、工場などから排出される二酸化炭素を吸収固定し、二酸化炭素排出量の削減に貢献することが出来ます。
バイオ燃料
ボトリオコッカスやシュードコリシスチスなど、いくつかのマイクロアルジェは、石油に代わる燃料として使用出来る油分を産生します。
現在実用化されている穀物を原料とするバイオ燃料には、食糧市場の混乱を招くなどの危険が指摘されていますが、マイクロアルジェならその心配もありませんし、大量培養も容易です。
海外の大手石油会社や航空会社も、その実用化に本腰を入れ始めています。
当社でもトヨタ、デンソーなど国内大手企業や中央大学、京都大学などと提携し、この分野への取り組みを始めています。
→日本経済新聞記事(2010.05.22)へ
放射性物質の除染
MAC総合研究所といわき明星大学が福島県で行った調査で、イシクラゲの生えている土壌中の放射性セシウムが、周辺土壌に比べ半減していることが判りました。
MAC総研ではこの働きを利用した放射性物質除去と土壌回復について、三重大学との共同研究を進めています。
エコプラスチック
石油に代わる成分ならば、プラスチックなどの石油化学製品の代替物をつくることも可能です。もちろん環境に優しい生分解性のエコ・プラスチックです。
当社では、農業用マルチなどに使用できる生分解性のフィルム(エコフィルム)の開発を進めています。
培養コスト等の問題について
国土の限られた日本では、米中のように広い土地を使って大量に培養するのは難しいでしょう。しかし、海外の農業に適さない不毛の地での培養、あるいは、室内であれば気候に影響を受けずに安定的に培養できるなど、コストダウンの方策はあります。
さらに、マイクロアルジェから得られる脂質やたんぱく質、その他の生理活性物質を、医薬品やサプリメントに活用すれば、大きな付加価値を生み、さらなるコスト削減にもつながります。
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